卒業するのが難しい

家庭での学習に慣れていない人は要領を掴めるまでに時間が掛かる

通信制大学は、入学試験の選考基準があまり厳しくないことや、年間の授業料が数十万円程度で出費を気にせずに学びやすいといったメリットがあります。一方で、家庭内での独学に慣れていない人は、それぞれの科目の大事なポイントを掴めるまでに時間が掛かったり、想像よりも学習の進度が遅くなったりするケースもあります。また、仕事が忙しくてなかなか学習に専念できず、卒業に必要な単位を取得できるまでに長い年月がかかる人も多くいます。こうした問題を防ぐには、数ある通信制大学の中でも、様々な面で自宅学習のフォローをしてくれるところや、学習意欲のアップに繋がる学生向けのイベントを定期的に行っているところを選ぶと良いでしょう。

在学中に資格や免許を取りたい人はスケジュール調整が難しい

通信制大学で就職やスキルアップなどのために役立つ資格や免許を取得したい場合には、履修をしなければならない科目の数が増えるため、仕事や家庭生活との両立に支障が出ることもあります。たとえば、教員免許や福祉に関する資格の取得には、数週間から一か月程度の実習への参加が必須となっており、スケジュール調整をしっかりと行うことが重要となります。そのため、通信制大学に入学をして四年間のうちに資格課程を履修しながら卒業に必要な単位を取得したい人は、職場や家族に協力を求めたり、有給休暇や夏休みなどを有効に活用したりすることが大切です。その他、身近に通信制大学で学んだことがある人がいれば、効果的な学習の進め方についてアドバイスをもらうのも有効です。

通信の大学は自分のペースで学習できるため、会社員や育児中の人でも安心して学ぶことができます。ただし、レポートは提出期限があったり、必ずスクーリングを受けなければならない科目もあるので注意が必要です。